わたしから、あなたへ。
助産師として、ブレスワークガイドとして、
これまで多くの方の命の解放や変容に立ち会い、
そしてまた、ときに命を見送ってきました。
その道のりは、私自身の癒しの旅とも重なっています。
長い旅を経て、人生の一つの章が静かに閉じたことを感じている今、
新たに私の中に静かに浮かび上がっているのは、
「生」と「死」をつなぐ呼吸の旅 というビジョンです。
私たちが今、ここに生きているということは、
かつて誰もが “うまれる” という体験を通ってきたということ。
そしてまたいつか、“息を引き取り、還る” 時がやってきます。
「生」と「死」という二つの言葉だけではとても表現しつくすことなどできない、
ひとつとして同じもののない、それぞれ唯一無二の、避けることができない体験。
それは、体験するご本人にとっても、
そこに立ち会った人々にとっても、
人生の奥深くに刻まれる出来事です。
思えば私は、生と死に導かれるようにして生きてきました。
兄の死がなければ、そして長女の誕生がなければ、
助産師にも、ブレスワークにも出会ってはいなかったでしょう。
私は今、まだ明確に語られることがなく、何か触れてはいけない、沈黙の中にあるような、
生と死という二つの体験に、そっと光を当て、紐解いていきたいと意図しています。
生と死を、私たちの命の中に「本当にあること」として見つめたとき、
その間にある“今を生きる”というこの時が、
どれほど尊く、どれほどの奇跡であるか──
それが、心の底から響いてくるような気がするのです。
私がこれから紡いでいく場が、その気づきと再会の入り口となりますように。
あなたと出逢い、呼吸と語りを通して、共に命を感じる旅ができることを、
心から楽しみにしています。
まずは、ここに、わたしの意図として、記させていただきます。
ブレスワークガイド/助産師もりたもえ