私はよくこんな説明をしています。ブレスワークは、「意識と言う名の大海原に、手漕ぎボートで漕ぎ出すようなもの」
音楽とガイドの誘導のもと、深く、力強い呼吸を続けることによって身体感覚、意識に変化が起こります。
私にできることはオールの回し方をお伝えすることです。けれど実際にオールを回す、呼吸するのはあなた自身。
あなたの呼吸を信じて、一瞬一瞬の吸う息、吐く息にぴったり寄り添い、味わってください。
気付いた時には、深い意識の海原を航海しているでしょう。
ブレスワーク中は、身体の痺れ、硬直感、急激な寒さ、熱さ、脱力感、まぶしさ、暗さなどを感じることがありますが、ブレスワークが終わればもとに戻ります。
あなたがしているのは、呼吸。何かお薬を飲んでいるわけではありません。
大丈夫。あなたの命はすべてを知っています。
その感覚を味わい、呼吸を信頼してついていきましょう。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚に変化が起きるでしょう。
どの感覚に強く変化を感じるかは、人それぞれですが、あるアロマセラピストの方は、セッション直後にいつものアロマを嗅いだ時、悲鳴に近いほどの歓喜の声をあげていました。
音がつかめるほどにヴィヴィッドに聞こえたり、身体の感覚があまりに気持ちよくて、床を撫でたり、自分の身体を触って確かめたり、ハグしたりすることもよく見られます。
はっきりしたビジョンが見えることもあれば、光や色の変化を感じる方もいます。
ブレスワークの後の食事はいつもにもまして美味しいでしょう。子どもの頃のように、世界を五感で味わってください。
眠りとこの世界の狭間で漂うような、何もない湖の真ん中にポカーンと裸で浮かんでいるような深いリラックス状態を味わうこともあれば、涙や笑いが止まらなくなったり、抑圧していた感情が開放が解放されたり、ヴィジョンがたち現れたり、愛や深い幸福感を感じたりトラウマがリリースされたりすることもあります。
深い瞑想状態に至る方もいるでしょう。
どんな変化が起こるか、あらかじめ予測したり、コントロールすることはできません。
意図することは大切です。しかし呼吸を始めたら、執着を手放し、全てを呼吸に委ねましょう。
私が提供しているブレスワークは約1時間のセッションですが、それで終わるわけではありません。
ブレスワークでの体験と、あなたがいま生きている「いのち」が統合されていきます。
統合にかかる時間は2週間程度から、時に年単位かもしれません。
思考で無理にオチをつけようとせず、ただただ感じていきましょう。そしてそれをそのまま表現する時間をとってください。
命は表現されることを求めています。気付き、ただただ感じ、表現していく。そのプロセスを深く味わうことができますように。
ブレスワークでの体験をあるがままに、そのまま感じ、自分の声を意識して聞いていきます。内側から感じ続けていきます。
思考で分析したりストーリーを作り、自らを納得させるのではなく、「感じ」ましょう。
そしてそこから立ち上がるメッセージに心の耳をすませましょう。
セッション直後にはシェアリングやジャーナリングをしたり、アートにすることをお勧めしていいます。
内側で感じているものを、言葉という音にする、アートという色や形にする、それを自分の目や耳で確かめることでよりあなたの内側が何を感じているのか、何を求めているのかを知る手がかりになるでしょう。
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