Journey to Heal ~私の痛み①性について~

痛みその①~性と生~

(※性についての直接的な表現がでてきます。

あなたの痛みを刺激してしまうかもしれません。ご自身の判断で読み進めてください。)

 

そもそも私がブレスワークに出会うもっともっと前、私が自己探求の過程で発信し始めたのは、性教育やセクシュアリティについてだった。

 

私が26歳の時、長女が生まれて、それはそれは愛おしくて可愛いくて仕方なかったのだけど、同時に守らなきゃという危機感を強く持つようになった。

何から守らなければいけないのか。

「望まない性的な接触から」

「身体や心の境界線を、他者に超えられてしまうことから」

 

私が初めて性被害にあったのは、小学1,2年生のころだった。

友達と公園で遊んでいたら、いつのまにか優しいお兄さんが仲間に入っていた。

鬼ごっこやら、かくれんぼやら、子どもと一緒に、子どもの目線で走り回ってくれる大人は、あっという間に子どもの仲間となることができる。

ひとしきり遊んで、一休みしていると、優しかったお兄さんが、私をひょいと膝に乗せた。

疑問に思わないで膝に座っていると、わたしを支えていた手が身体中のあちらこちらに伸び、耳元で「ごめんね」とささやきながら、唇で私のほほをなぜていった。

 

衝撃の感覚だった。

まだ幼くて自分の体の境界線は明確じゃない。

幼い子どもをターゲットとした性加害者はやさしさというベールをまとってぬるりと、意図も簡単にそのあいまいな境界線を越えてくる。(グルーミングという言葉があります)

急なことに身体が固まり、言葉は出ない。

不快で不安で仕方がないのに、どう捉えていいかもわからず、その感覚を表現する言葉も持たない。

5分前には一緒に鬼ごっこをしていた、すでに友達となっていたお兄さんだったのだ。

 

私は固まった。

私はなされるがままだった。

私があの時武器を持ってたって、使えなかっただろう。何をされているのか、どう理解すればいいのか、混乱していた。

 

言葉にならない不快感、恐怖という言葉ともすこし違う感覚は、未だに私の身体の奥底に残っている。

 

家に帰って母に話したら、母は何も言わず父に報告し、私は父から烈火のごとく叱られた。

両親は、大切な娘が触られた怒りを、どこに向けていいか混乱していたのだと思う。

けれど私がその時受け取ったメッセージは

「触られた私が悪い。」

「私が触らせた。私が不注意だった。私が悪かった。」

 

その後も小4にサマーランドで性器を押し付けられ、5年生か、6年生の夏休みには塾の夏期講習に向かう満員の東横線の中で、胸を触られた。

算数の家庭教師には、いつも問題を間違えると首を絞める真似をされ、起き上がる時に背中に手をあてられ、ブラのひもをなぞられた。

幼いころの性の不快感はいくつもあって、その感覚を思い出せば、自分への恥ずかしさが立ち上がる。

しょっちゅう思い出さなくても済むように、わたしはそれらを全部、身体の奥底のお墓みたいなところに埋めた。

始まりは長女を守ること

あえて思い返すことのなかったあの不快感を、長女が生まれたことで、必然的に思い出した。感覚の再体験をすることは注意深く避けていたけれど、あの恐怖、あの不快が長女に起こることは絶対にあっちゃいけないことだった。

長女が2歳になるころには、すでに絵本を使って性教育を始めた。

 

性教育にのめりこみ、ありとあらゆる本を読んだ。

 

それは私の癒しの道の始まりでもあった。

 

どの本を読んでも、どの講演を聞いても、小学校1年生のわたしのことをせめてはいなかった。

「なんで自分の身体をさわらせたんだ!知らないお兄さんと遊んだんだ!変だと気づかなかったお前がわるい!」

なんて責められなかった。

 

私が痴漢にあったとき、あの小さな私は悪くなかった。塾に送れないために、混んでいる急行に乗った私が悪いわけじゃなかった。

サマーランドで、かわいい水着を着て遊んでいた私が悪いのではなかった。

「私の身体も心も私のもの。誰も私の身体も心も侵害してはいけないし、私の境界線は私がきめていい。私が嫌なものは嫌なんだ」

わたしは幼い私を慰めるように、そして長女が私と同じ思いをすることがないように性教育を進めていく。

そしてそれは、のちのち保護者向けの性教育

性教育「私の子どもに私のことばで伝える大切なこと、性と生」

セクシュアリティイベント「満たされるセックス」へとつながっていった。

 

次回はセクシュアリティの探求について書こうと思います。

 

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29日10時30分~

29日20時~

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